O・D・R・F
ohno design research field
MATERIAL
GROW NATURALLYで使用している天然皮革、ヌメ革
人間の皮膚が人によって違うように、動物の皮革も1枚1枚個体差があり、生きてきた過程で生まれた紋様や風合いなどはタンナー(皮革製造会社)がどんなに丁寧な鞣し加工されても個体差は避けられません。
GROWNATURALLYではその個体差を踏まえてタンナーから送られてきた
革を選定して天然素材ならではの紋様や風合い、個体差を革の個性として捉えて使用してお客様に提供しております。
ヌメ革の特徴
ヌメ革は繊維密度が高く引き締まって耐久性に優れた皮革です。そのため使い始めはやや固い感じがしますが、使い込んでゆくと徐々に繊維がほぐれて柔らかくなり、馴染んできます。表面加工をしていないため簡単に傷が付きますが、使用していくたびに馴染み自分だけの風合いを楽しめる革であり、
二つと同じものがない表情が魅力的です。
では、革の特徴、風合いを一部画像で説明を添えてご紹介していきます。
トラ
「トラ」とは、表面にスジのように入っているシワをさします。首の周りや腹、背中など、生きている時からシワが寄りやすい部位の革によく見られます。わずかにあるものから、1枚の革全体にわたって走るものまで、いろいろな「トラ」紋様がありますが、革の表情をつくる重要な要素のひとつです。
その独特な生々しい紋様は「革好き」の方に非常に好まれます。。
色むら
革の繊維や密度により、革を染める時に染めムラが出ることがあります。
これは人口素材のように均質ではない革の特徴です。
革は年齢や性別、体の部位など様々な条件で異なりますので
同じ染め具合のものは存在しません。
革らしい独特の雰囲気につながっている要素です。
シボ
巨大なドラム缶で思い切って空打ちをして皮革の表面にシワ加工を施しシワ付けされた革に現れる紋様が「シボ」と呼ばれています。
これもまた革好きの心をくすぶられる魅力、個性でもあります。
バラ傷
動物はたいていの場合、体のあちこちに傷を持っています
切り傷、擦り傷、虫刺されの跡が斑点状に残っています。
血筋
皮革の表面に、葉っぱの葉脈やイナズマのように細かく枝分かれしたスジ模様。元皮膚のすぐ下にあった血管の痕跡で、自然の風合いを活かした革の表面に見られます。
自社ブランドGROW NATURALLYで主に使用している革は、(最高級ヌメ革、栃木レザー)、国産の革を使用しています。
栃木レザーは、栃木県のタンナーである栃木レザー株式会社が製造しているヌメ革です。 日本屈指の品質を誇り、 味わい深く変化していくところは、日本のみならず世界中で評価されています。
また、有害な物質を一切使わず"フルベジタブルタンニングレザー"と呼ばれる植物性ミモザの木から抽出したのタンニン(渋)と呼ばれる成分を使い、長時間をかけて鞣され、染色によって色がつけられます。
植物性タンニンなめしの革は20~25の工程を経て通常の革の数倍も手間と時間をかけて創られています。
そうして様々な工程を得て創られた栃木レザーの高密度な革繊維質から生まれる独特な艶感と革のしなやかさ、ヌメ革本来の風合いを保ち、ODRFの作り手によって鍛錬に靴木型に成形し創られた革靴GROW NATURALLYは履き込むほどに足に馴染み、深みが増して魅力的な革靴へと変化していきます。